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犬の体罰ありか、なしか 「訓練」に賛否両論

中村信哉さんの訓練所の様子。依頼があれば必ず受け入れるという=栃木県(中村さん提供)
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 歯をむき出して威嚇し、雄たけびをあげ、本気でかみつく…。ペットの犬は、飼い主がしつけていても、ときに凶暴化してしまうことがある。今年1月、テレビ番組で犬に手を上げてでも矯正を試みる訓練士が紹介されると、批判的な声があがる一方、救いを求める人も多く現れた。ペットとの関係をどう構築していくべきか。問題の解消には課題が多い。(藤井沙織)

 批判も依頼も殺到

 訓練士、中村信哉さん(48)は栃木県内の訓練所((電)0287・23・7078)で凶暴化した犬を専門にあずかる。恐怖で散歩もままならない状態にある犬の更生を図り、ホームページには「犬との夢のような生活が送れるようになった」という依頼者の言葉が寄せられている。

 だが1月にNHKのドキュメンタリー番組で取り上げられると、その手法が議論を呼んだ。竹の棒でたたく。手をかんだ犬にまたがり、頭を複数回たたく-。インターネット上では「感動した」「服従させているだけ」と賛否の声が対立。日本動物福祉協会はNHKに対し、「体罰も必要という間違った認識を生むおそれがある」などとして、再放送の見送りなどを求める要望書を提出した。

 日本獣医動物行動研究会も「体罰を用いること、また推奨する行為に反対する」との声明文を発表。体罰は「動物福祉を侵害する」とともに、「犬が先制攻撃に出るなど、問題行動が悪化することがある」「抵抗を示せなくなる学習性無気力を引き起こす原因になる」などと指摘した。

 その半面、中村さんのもとにはますます依頼が殺到し、現在は訓練を受けるまで2年待ちの状態だ。中村さんは「体罰はしない方がいいに決まっている」としたうえで、「他の訓練所から見放された犬が来る。待ちきれずに殺処分される犬もいる。どうすれば体罰を使わずに済むかを議論するべきだ」と訴える。

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