PR

産経WEST 産経WEST

維新農民兵「山国隊」100年ぶり参加 22日の時代祭 明治150年、奉納演奏

地元の祭りで行進する山国隊軍楽保存会。150年前の幕末の姿を今に伝える=14日、京都市右京区京北
Messenger

 22日に行われる京都三大祭の一つ、時代祭で、行列の先頭を歩く維新勤王隊列の由来となった「山国隊(やまぐにたい)」が約100年ぶりに祭りに参加する。山国隊は、丹波国・山国村(現京都市右京区京北)の農民らが組織した農兵隊で、戊辰戦争(1868年)の際に新政府軍(官軍)の一員として出陣した。明治150年にあたる今年は隊結成150年の節目。山国隊の姿を今に伝える地元の保存会は「参加がかないとてもうれしい。精いっぱい務めたい」と意気込んでいる。(田中幸美)

 山国隊は慶応4(1868)年、西園寺公望の呼びかけに応じて東征する官軍に協力するため結成。甲州勝沼の戦いでは新選組局長・近藤勇が率いる隊を破り、宇都宮・安塚の戦いでは旧幕府軍から猛攻を受けるも耐え、撤退させるなど活躍した。

 明治28(1895)年に時代祭が始まった頃には、元隊士らが行列に参加していたが、財政上の理由や農繁期と重なることなどから大正6(1917)年を最後に参加を取りやめた。隊列は山国村出身者が多く住む市内の朱雀学区(中京区)に引き継がれ、大正10(1921)年からは同学区が維新勤王隊列として祭りに参加している。

 維新勤王隊列は祭列の中で唯一演奏を伴って練り歩くが、明治2(1869)年に山国隊が東京から京都に軍楽行進曲を演奏しながら凱旋(がいせん)したときの様子を再現している。

 祭りからは撤退したものの、地元では「山国隊軍楽保存会」を作るなどし、小太鼓や笛からなる軍楽の伝承に取り組んできた。

 会員は約370人に上り、当時の衣装を整備保存し、地元の祭りに鉄砲隊を含む行列を参加させるなど、山国隊の志を引き継いでいる。

 山国隊結成150年の節目の今年、参加希望が主催者に受け入れられ、101年ぶりに登場することに。祭列が出発する前に京都御苑(上京区)の建礼門前で行われる行在所(あんざいしょ)祭で会員約40人が鼓笛の奉納演奏を行う。

 来年以降も参加するかどうかは白紙だが、保存会の内ヶ島正和会長(69)は「150年目の歴史を新たに作りたい。山国隊は後世に伝えなくてはならない京都の財産」と話している。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ