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「めぐみへの誓い-奪還-」松山で上演、国と県共催

拉致問題を啓発する舞台劇「めぐみへの誓い-奪還-」の1場面=松山市
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 北朝鮮による拉致問題を啓発する「劇団夜想会」(東京)による舞台劇「めぐみへの誓い-奪還-」が19日、松山市湊町の市総合コミュニティセンターで、四国で初めて上演された。政府拉致問題対策本部、愛媛県、松山市の共催で、昭和52年11月15日、当時中学1年生(13歳)で帰宅途中に新潟市の海岸から拉致された横田めぐみさんの拉致当時から現在までや、田口八重子さんら拉致被害者の北朝鮮での厳しい生活、切々とした望郷の思いを描いている。

 脚本・演出は野伏翔さん。出演はめぐみさんの父、滋(しげる)さんを原田大二郎さん▽母、早紀江(さきえ)さんを石村とも子さん▽めぐみさんを北●(「陽」のこざとへんを「火へん」に)子さん▽田口八重子さんを上島尚子さん-がそれぞれ演じた。

 地元の中学生、高校生約700人をはじめ満席の会場で、上演に先立ち、岡本宰・内閣審議官は「被害者帰国のためには関係諸国との連携はもちろんだが、大切なのは日本が主体的にこの問題に取り組むこと。今、まさに正念場。国民が心を一つにして解決に向けた意志を示してゆかなければ」と挨拶。山口真司・県保健福祉部長は「この問題は人ごとではないと、声を広げていくことが大切だ」と呼びかけた。

 大阪のシンガー・ソングライター、山口采希(あやき)さんのミニコンサートもあり、山口さんは拉致被害者の救出を願って作詞・作曲した「空と海の向こう」を歌った。「この歌は存在してはいけない歌。でも、解決するまで歌い続ける」。山口さんがきっぱりと言い切ると、会場からは大きな拍手がわき起こっていた。拉致被害者家族のビデオメッセージも紹介された。

 演劇では、新潟市の海岸で、めぐみさんが北朝鮮工作員に拉致される場面や、田口八重子さんが大韓航空機爆破事件の犯人となる金賢姫に日本語を教える場面、病院や収容所などの場面が次々に描かれる。回想や悪夢が折り重なり、子供への父母の限りない愛情、被害者たちの「日本へ帰りたい」という痛切な願いが、舞台上から会場全体に広がっていった。

 政府認定の拉致被害者は17人。拉致の疑いがぬぐえない特定失踪者は860人を超えている。

 横田夫妻は「この演劇を通して、皆様が拉致に関心を寄せてくださることを願っています」と期待を寄せている。

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