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地滑りの歴史、遺構で学ぶ 奈良で「亀の瀬鉄道トンネル」見学会

亀の瀬トンネル
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 奈良県王寺町と大阪府柏原市の境界に位置し、何度も地滑りを起こしてきた大和川の峡谷「亀の瀬」。昭和初期の大規模地滑りで崩壊したと思われていたが、平成20年に同市で発見された幻の鉄道トンネル「亀の瀬鉄道トンネル」の見学会が14日に開かれ、参加者117人が内部を興味深そうに見てまわった。

 亀の瀬付近の地層は、大和川に向かって傾斜する溶岩でできた固い上下二層の間に、水を含んで滑りやすい粘土層があり、降雨などで地下水位が上昇すると地滑りが起きる。昭和6年から8年にかけて大規模な地滑りが発生し、旧大阪鉄道(現JR関西線)の亀瀬隧道(すいどう)(亀の瀬鉄道トンネル)も埋没した。

 だが、約80年後の平成20年、国土交通省が地滑り対策のために行っていた地下水の排水トンネル工事中に偶然、亀の瀬鉄道トンネルの一部が原型を留めた状態で発見された。現在は当時の建築や災害史を語る遺構として保存されている。

 見学会で参加者たちは緻密なレンガ造りのトンネル内部や、蒸気機関車のすすで黒くなった天井、生々しい崩落面などを見学し、トンネルの歴史に思いを馳せた。

 同県三郷町から参加した主婦の山本規子さん(65)は、「レンガの積み方などに昔の職人の努力が見えて感動しました」と話していた。

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