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【上島達司の琥珀トーク】(7)日本移民が育んだハワイコナ

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  米国唯一のコーヒー生産地・ハワイ諸島。その中でも、ビッグアイランドと呼ばれるハワイ島では、世界有数のプレミアムコーヒー「ハワイコナ」を産出する。

 同島西部コナ地区のフアラライ山とマウナロア山の裾野には、約700の農園が点在する。火山灰の影響を受けた肥沃(ひよく)で水はけの良い土壌と、降り注ぐ陽光、適度な降雨量、そして昼夜の寒暖差。他のコーヒー豆産地に比べて標高は低いが、この独特のテロワール(土地特有の性格)が、すっきりとした甘みとほどよい酸味の良質なコーヒーを育む。コナ地区では、昔ながらの手作業中心の伝統的農法を続けている。農耕民族の血を引く日系移民の就労姿勢が継承されているのだ。

 日本人のハワイ移民は、1885(明治18)年の国策事業(官約移民)で本格的にスタートした。その4年前には、ハワイ王国のカラカウア国王が来日し、明治政府と渡航条約を結んだ。ハワイ政府は、19世紀半ばから勃興した諸島内サトウキビ栽培の労働力として、勤勉な日本人の移民を明治政府の斡旋(あっせん)で積極的に受け入れた。

 官約農民は1894年まで続き、延べ約3万人が移住。ほとんどはサトウキビ農園に従事したが、3年間の契約労働は過酷であった。その現実から逃れ、また小作農として働くことを夢見てハワイコナへ移動が相次ぐ。

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