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生かされなかった教訓 猛獣飼育対策、動物園任せ 鹿児島トラ襲撃死亡事故

男性飼育員を襲ったホワイトタイガー「リク」(鹿児島市平川動物公園提供)
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 鹿児島市の動物公園で飼育員がホワイトタイガーに襲われて死亡した事故で、改めて猛獣の飼育現場での対策が問われている。京都市動物園(京都市)では10年前、トラに襲われた飼育員が死亡する事故が発生。再発防止に取り組み、注意喚起もなされてきたが、対策は各園の状況に委ねられているのが現状だ。再び起きた悲劇を防ぐ手立てはなかったのか。

 なぜトラと同室?

 鹿児島市の市平川動物公園での事故は、ホワイトタイガーを展示スペース裏の寝室に移動させ、掃除する時間帯に発生。死亡した飼育員の古庄晃さん(40)が発見されたのは8日午後5時の閉園直後だった。

 展示スペースと寝室の間には動物用の通路がある。両端にはそれぞれ扉があり、清掃の際には扉を開閉させて猛獣を移動させ、展示スペース内の安全を確保する必要があった。

 マニュアルでは飼育員と猛獣は同じ空間に入らないことになっていたが、古庄さんは発見時、ホワイトタイガーと同じ展示スペース内にいた。通路につながる扉は閉ざされていた。

 「人はミスを起こすとの視点を」

 「非常に痛ましい気持ちになった」。京都市動物園の坂本英房副園長(58)は肩を落とした。同園では平成20年6月、飼育員=当時(40)=がアムールトラに襲われて死亡する事故があった。飼育員が展示スペースを清掃しようとした際、トラを閉じこめる隣の部屋と通路を仕切るシャッターを閉め忘れ、襲われたとみられている。

 通路の仕切りの開閉状態など鹿児島の事故とは状況が異なるが、「経験豊富な職員が犠牲になった点は同じ。人はミスを起こすとの視点が必要だと改めて感じた」(坂本副園長)。

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