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【通崎好みつれづれ】近所の優しい栗赤飯

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 かつては祇園祭、稲荷祭など、親戚を呼んで食事を振る舞うため、またお祝い事の「配りもの」として多くの赤飯の注文があったが今はそうでもない。「だからこの規模がちょうどいい」と笑う。とはいえ、お寺や神社からの決まった注文のほか、地蔵盆などの町内会、敬老の日等の行事の際には、夜明け前からの仕込みで大忙しとなる。

 実は、今回話を聞くまで「亀山」が200年続く店だとは知らなかった。老舗を謳(うた)うわけではなく自然にそこにあるのだから、近所の人の多くもその事実を知らないのではないだろうか。

 地元商店街は寂しくなる一方だが、こんな店が残っている限り、町が廃れることはないはずだ。栗赤飯をほおばりながら、そんなことを思った。(通崎睦美 木琴奏者)

 つうざき・むつみ 昭和42年、京都市生まれ。京都市立芸術大学大学院修了。マリンバとさまざまな楽器、オーケストラとの共演など多様な形態で演奏活動を行う一方、米国でも活躍した木琴奏者、平岡養一との縁をきっかけに木琴の復権にも力を注いでいる。執筆活動も手掛け、『木琴デイズ 平岡養一「天衣無縫の音楽人生」』で第36回サントリー学芸賞(社会・風俗部門)と第24回吉田秀和賞をダブル受賞。アンティーク着物コレクターとしても知られる。

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