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【夕焼けエッセー】読書会

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 本を読むことが好きで、今までは1人で黙々と読んでいた。しかし、2年ほど前から読書会に参加してみたい、という気持ちが湧いてきた。インターネットで検索すると、思ったよりも多くの読書会が大阪のあちらこちらで開催されているのを知る。その中に、地元での読書会を見つけた。「第1回」とあるから、これが初の開催なのだ。人見知りの私にとって、できあがった会に入っていくのは少しハードルが高い。全員が「はじめまして」なら、気軽に参加できそうな気もした。

 予約を入れ、当日会場へ向かう。参加者は女性が4人。ほぼ同年代ばかり。私は、愛読している宮部みゆきの小説について大いに語り、他の人の話に耳と心を傾けることができた。本が好きな人は、まだまだいるのだ。

 読書は、1人での楽しみだと思っていた。だけど、読んだ感想を誰かに話したくなるのはどうしてなのか。なぜに読書好きの仲間が欲しくなるのか。

 始まりは4人だった読書会も、月に1度の開催が18回を迎えた。参加者も10人を超える回が続いている。ネットを見て飛び入りで参加する人もいる。常連の参加者も増え、顔見知りにもなった。誰もが、本について話しながら、いつの間にか自分のことを語りだす。

 「こんなに自分のことを話したのははじめてだ…」と、苦笑いをした60代男性参加者の言葉が印象深い。次の読書会にはどの本を、と思いながら私は今日も読む。

杉本佐希子 (56)主婦 大阪市生野区

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