カネミ油症50年問う集会で患者ら支援拡充や認定緩和訴え
西日本一帯で1968年に起きた大規模な食品公害「カネミ油症」の表面化から今月で半世紀となるのに合わせ、福岡県の患者団体が6日、福岡市で集会を開いた。皮膚疾患や倦怠感などの症状に長く苦しんだ人々が、支援の拡充や患者認定基準の緩和などを訴えた。
油症は、カネミ倉庫(北九州市)が製造した米ぬか油に、有機塩素系化合物のポリ塩化ビフェニール(PCB)が混入していたのが原因。認定患者で北九州市に住む蔵元義人さん(78)は「患者にとって終わりのない苦しみ。金銭的負担も大きい。国やカネミ倉庫は必要な支援をもっとするべきだ」と強調した。長崎県諫早市の認定患者、下田順子さん(57)は、声を詰まらせながら「この50年、もみくちゃにされながら生きてきた」と回顧し、認定基準の見直しを求めた。
同様の集会は11月17日に長崎県五島市、12月1日には兵庫県高砂市でも開かれる予定。
