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関西電力の停電は延べ225万戸、完全復旧に2週間超 「風台風」へのもろさ露呈

停電の復旧作業が長引いていることに対して謝罪する近藤支社長(右)ら=9月12日、和歌山市
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 各地で観測史上最大の瞬間風速を記録した台風21号は、関西電力管内(2府6県)で延べ約225万戸に及ぶ大規模な停電をもたらした。発電設備や供給力に問題はなかったが、電柱などの送配電設備が多数損壊。全面復旧までに16日間を要し、「風台風」への弱さが浮き彫りになった。

 台風21号が近畿地方に上陸した9月4日、関電管内の全府県で相次いで停電が発生。同月20日、最後まで残っていた京都市右京区の愛宕山中の2戸が復旧した。約260万戸が停電した阪神大震災では1週間程度で全面復旧したが、台風21号は被害が広範囲に及んだことで人海戦術を余儀なくされ、時間を要した。

 台風の影響による停電としては、平成16年の台風16号(約56万戸)をしのぐ最大級の規模で、今年9月30日に上陸した台風24号(約12万戸)の約20倍。台風21号が「想定以上の風」(関電担当者)をもたらしたことが影響したという。

 電柱はおおむね風速40メートルに耐えられる設計になっているが、台風21号は各地で40メートル超を記録。風で飛ばされたトタン屋根などが衝突したこともあり、千本以上の電柱が倒壊した。

 関電管内の電柱は昨年度末で約270万本。住宅の新築などに伴い、直近3年間で約3万本増えた。倒壊を防ぐには、電線を地中に埋める「無電柱化」が有効だが、コストが高いうえ、地元住民らの合意形成が難しい課題もあって思うように進んでいない。(林佳代子)

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