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【関西の力】列車の技術(2)「切れぬつり革」作りまひょ 「地元の製品不採用は商都・大阪の恥」注文殺到

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住江織物に残る椅子張り生地の見本「嵐山電気軌道用」
住江織物に残る椅子張り生地の見本「嵐山電気軌道用」

 以後、全国の鉄道会社から注文が殺到した。住江織物には、市章に桜をあしらった京都市電用、社章と紅葉をデザインした嵐山電車軌道(現京福電気鉄道)用など多数の生地見本が残る。「当時は舶来品が優れているという風潮があったが、国産のオリジナルデザインは目を引いたし、低価格だった」と同社のデザイナー、中西元一さん(64)は解説する。

 住江織物が企画したモケットの製造を約60年前から担う萱野(かやの)織物(和歌山県橋本市)。17台の織機を使い、鉄道車両やバス向けに新幹線換算で年間約1500車両分を生産する。

安価な海外製品に負けない

 主力のジャカード織機には1台あたり3210本の縦糸を手作業で張り、織り上げた後、欠落が見つかれば針を使って修復する。

 萱野忠重会長(74)は「最後は人間の目とコツがものを言う」と話す。日本の繊維産業が安価な海外製品に押される中でも、同社の地位は揺るがない。   =この項、おわり

(平成29年5月13日夕刊1面掲載 年齢や肩書き、呼称は当時)

     ◇

 伝統、文化、医学、農業、エンターテインメント、スポーツ…。関西には世界に誇れる魅力あるコンテンツがあふれている。現状の停滞を打破し、突破できる「力」とは何か。この連載では、さまざまなジャンル、切り口で「関西の力」を探る。

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