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【藤浦淳の宝の石図鑑】ビスマス/賢治が見たみぞれ雲

自然蒼鉛
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 鉱物に造詣が深く、作品に数々の鉱物を引用した宮沢賢治が、代表作「永訣(えいけつ)の朝」にその色を書いている。肺を病む妹のトシ子が亡くなる朝、びちょびちょとみぞれを降らせる空が「蒼鉛(そうえん、ビスマス)色」だと描写しているのだ。やや赤みを帯びた、ほの明るい雲に覆われた空のことだ。

 外を見て、賢治に「みぞれを取ってきて」とせがむ命の消えそうなトシ子の様子が、蒼鉛色の空とオーバーラップして切ない。賢治の詩を知るには鉱物の知識も欠かせない。アズライト、ターコイズ-枚挙にいとまがない(藤浦淳)

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