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【関西の力】列車の技術(1)京阪、自前でダブルデッカー 「3000系」車体の土台生かし2階建てに

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 関西の鉄道を語る上で欠かせないのが技術力だ。競争に打ち勝つため、アイデアを凝らし進化してきた。できるだけコストをかけずに仕上げた車両があれば、贅(ぜい)を尽くした内装もある。快適性だけでなく安全性を追求することを絶対条件に、鉄道会社と二人三脚で歩んできた関西のメーカーはオンリーワンの地位を築いている。

ダブルデッカー車への改造工程
ダブルデッカー車への改造工程

「前例のない工事」 費用抑える

 京阪電気鉄道京阪本線の寝屋川車庫(大阪府寝屋川市)。平成7(1995)年11月23日午前2時過ぎ、7両編成の電車が静かに滑り出した。改造工事を施した「3000系」の試運転だ。

 電車は京阪本線淀屋橋-出町柳間での営業運転を約1カ月後に控えていた。オレンジと赤の塗装も真新しいが、内装は未完成でパイプ椅子が並べられていた。

 「前例のない工事だったので、安全対策を万全にするため試運転を優先した」と渡辺博文技術課係長(50)は明かす。

 5両目は既存車両を改造したダブルデッカー(2階建て)。車体の土台となる「台枠」を生かして支柱、壁、床、屋根と組み立て、補強は念入りに行われた。

 工事は車両メーカーではなく京阪自身の手で行った。私鉄では珍しいことだが、同社は昭和49年ごろから改修工事は設計も含め大部分を自前で行っている。

 「京阪は昔から『自分たちでやろう』という思いが強い会社。ダブルデッカーへの改造はハードルが高かったが、現場には自信があった。実力を試す機会になるし、新たな技術も蓄積したかった」と設計を担当した屋敷圭三技術課係長(51)は振り返る。

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