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【西論】富田林脱走 容疑者逃走1カ月半、留置業務と危機管理を検証せよ

 あえて言うなら、メールで一報さえしていれば、避けられた批判だ。府警の広報に危機管理の意識がなかったなら、その欠如こそが問題の本質だ。

 ◆失地回復へ道程遠く

 事件発生から3日後の8月15日、留置管理部門のトップの安井正英総務部長が「富田林署の逃走事案に関し、府民に多大なご迷惑をおかけし、おわび申し上げます」と謝罪した。府警で総務部長といえば、いわゆるノンキャリア採用の警察官の筆頭ポストだ。報道へのレクチャーは担当課が行うのが通常で、総務部長が出席するのは極めて異例。府警内部も事態を重く見た対応とはいえる。

 しかしこの時点でも、全部門を束ねる府警本部長は書面でのコメントを発表しただけで、広田耕一本部長が初めて記者団の質問に応じたのは、発生から1週間が経過した後だった。

 本部長が個別事件に言及すること自体、異例中の異例だが、仮に1週間以内に樋田容疑者を確保できた場合、本部長がカメラの前で謝罪する場面はあっただろうか、と考えてしまう。

 大阪府警を取材してきて、今回ほど府民の反発を招いた事件は記憶にない。それは安全を守るべき警察当局が凶悪犯を逃し、安全に関わる情報を迅速に伝えなかったことへの怒りであり、留置業務を担う警察行政への不信だ。この点こそ最優先で検証し、府民に釈明すべきではなかったか。

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