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【通崎好みつれづれ】「飯より相撲」の木琴奏者

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 湘南には、賜金20円、賜盃(しはい)、ドイツ製の木琴が下賜(かし)された。この楽器は、今ではめずらしい、手前から奥へと音が高くなるタイプである。記念に吹き込まれたレコードが残されており、湘南は殿下が最もお好きだった『ウィリアムテル』を演奏している。オーケストラ伴奏で見事なものだ。新譜案内の人物紹介に「僕は飯より角力(すもう)が好きです」とあるのがおもしろい。

 国技館を「木戸御免」、すなわちフリーパスで入れたという亀井湘南。稀勢の里関の浴衣で相撲を観覧する神田さんにも、ぜひそこまで極めてほしいと陰ながら応援している。(通崎睦美 木琴奏者)

 つうざき・むつみ 昭和42年、京都市生まれ。京都市立芸術大学大学院修了。マリンバとさまざまな楽器、オーケストラとの共演など多様な形態で演奏活動を行う一方、米国でも活躍した木琴奏者、平岡養一との縁をきっかけに木琴の復権にも力を注いでいる。執筆活動も手掛け、『木琴デイズ 平岡養一「天衣無縫の音楽人生」』で第36回サントリー学芸賞(社会・風俗部門)と第24回吉田秀和賞をダブル受賞。アンティーク着物コレクターとしても知られる。

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