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【関西の力】お家芸(3)京阪のDNA ロマンスシート・昇降座席・テレビ…おもろい続々「工夫こそ本質」

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一部座席が昇降する京阪の5000系。ラッシュ時は上に収納し、1両3扉のドアを5扉に増やして乗降時間を効率化する。京阪のアイデア力を示す車両だ(京阪提供)
一部座席が昇降する京阪の5000系。ラッシュ時は上に収納し、1両3扉のドアを5扉に増やして乗降時間を効率化する。京阪のアイデア力を示す車両だ(京阪提供)

 昨年は期間限定アトラクションを3つも展開。このうちロシアン観覧車は高さ約80メートルの大観覧車のゴンドラ(40基)の4基の窓にフィルムを貼り、外を見えなくした。内部に風景の写真を印刷した冊子を設置。「このような景観が一望いただけるはずでした」というナレーションとともに乗客がめくり、頂上近くでは観覧車の複雑な鉄骨構造の写真をみせられる。写真も川にはモモを浮かべ、空にUFOを飛ばし、関西らしいお笑い色を満載にした。

 岡田さんにイメージキャラ就任を依頼した手紙の内容でさえ「この手紙で口説きました」とポスターに採用。おもしろいと思えばとことん使う社風。運営にかかわる京阪レジャーサービスの営業チームサブマネジャー、馬渕勝久さん(33)はそれを「前例にとらわれないチャレンジ精神」と説明する。

創業時の苦難

 京阪は明治時代半ば、既に大阪-京都間で開通していた官営鉄道(現在のJR)に対抗する民営鉄道構想が始まり。ただ関係者が一時対立し、創業は39年に遅れた。さらに平坦(へいたん)でまっすぐな土地の確保も難航し、速度が出にくいカーブが多い。大阪・天満橋-京都・五条の開業は創業の4年後になった。大原さんは言う。

 「生き残るには手持ちの資源をいかに有効活用するかを考えるしかなかった。いまの事業展開はその遺伝子だと思いますね」

 創業時からの苦しい経験が発想力を養わせ、その後、多くの「日本初」を生み出していった。

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