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応援ってうれしいもんじゃなあ…豪雨被災、広島・坂町の女性、カープに希望託し「日本一 ドラマじゃね」

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 広島カープの優勝を特別な思いで待ち望む人がいる。西日本豪雨で被災した広島県坂町の自営業の女性(49)だ。豪雨で生活が一変。応援グッズも泥にまみれた。ファンとしてこれまでずっと応援してきたが、被災者として応援される立場になって初めて応援のありがたさが身に染みた。生活再建のめどはまだ立たないが、カープの快進撃が復興へ向かう心の支えになっている。(山本尚美)

カープファンが飛ばすジェット風船で赤く染まるマツダスタジアム(水島啓輔撮影)
カープファンが飛ばすジェット風船で赤く染まるマツダスタジアム(水島啓輔撮影)

 「比べたらいけんけど、原爆が落ちた後、広島市民がカープを『希望』にしとったという気持ちが少し分かる気がしたんよ」

 西日本豪雨で坂町の自宅が半壊した女性はそうつぶやいた。

 いつも高校生の一人娘や友人とマツダスタジアム(広島市)でにぎやかに観戦していた。そんな日常が豪雨で一転した。7月6日の夜、突然、自宅に泥水の濁流が「ドーッ」と流れ込んだ。「えっ何で。死ぬ? うそじゃろ」。あっという間の出来事に気が動転した。娘と2階に逃げて救助を待ち、友人や親類に無料通信アプリ「LINE(ライン)」で励まされながら不安な夜を明かした。

 お気に入りだったカープのユニホームや応援グッズは泥にまみれ、全てダメになった。今も親類宅に身を寄せ、生活再建に追われる日々だ。

 「ずっと目まぐるしいというか、まだ先のこともはっきり決められんことが多いけえね。ホッとするのはいつになるんかねえ」

 それでも、被災から2カ月以上が経ち、以前のようにカープの試合が気になるようにもなった。被災して落ち込み、人に応援してもらうようになって初めて、「応援ってうれしいもんなんじゃなあ」と身に染みた。だから、つらいことがあると、余計に応援したい気持ちになり、「不思議と人を応援すると自分が悲しい気持ちを少し忘れるんよね」と話す。

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