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【痛み学入門講座】指が痺れ「腕~手」が動かしにくい…さまざまなパターンがある「絞扼性神経障害」

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 同じく尺骨神経が手首で絞扼されるのが、「尺骨神経管症候群」(「ギヨン管」とも呼ぶ)だ。粘液物質がたまってできる袋状の「ガングリオン」や「血管腫」によることが多い。薬指、小指の痺れと痛み、痺れはなく手の甲の小指側筋肉の痩(や)せのみが目立つ、とのパターンがある。

 これらは進行する場合が多く、整形外科では神経の剥離(はくり)、移動といった手術を行っている。最近では内視鏡下の手術を行う施設も増えている。ペインクリニックでは、尺骨神経ブロック、星状神経節ブロックなどで対処している。

 〔3〕橈骨(とうこつ)神経の障害

 橈骨神経(手の甲側の親指~薬指の親指側の感覚を伝えている)の枝である後骨間神経(指を伸ばす運動を担う)が、肘関節で絞扼されると「回外筋症候群」を発症する。感覚の障害はないが、早期には強い痛みを引き起こす。進行すると、手指の付け根の関節の伸展が困難な「下垂指」を生じる。原因不明で、「テニス肘」と間違われることがある。

 その他の橈骨神経の障害としては、週末に手枕で寝込んでしまったことに由来する“サタデーナイトパルシー”、あるいは花嫁の頭を腕にのせて一夜を明かしてしまった“ブライドグルームパルシー”などがある。重症の場合には、運動麻痺による「下垂手」を生じる。(近畿大学医学部麻酔科教授 森本昌宏)

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