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【虎のソナタ】虎V逸の裏で…2軍は優勝へ一直線

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すると野下は「覚悟してますョ。だけど、とにかく阪神に執着して僕はかかります」ときぜんとしていった。

 多分、現場の神宮のわがトラ番たちも“グレイな気分”だったかもしれない。というのは、どいつもこいつも電話の第一声は「渡辺麻友が始球式でかわいかった」というのである。フジテレビ系のドラマで今、人気が出てきている元AKB48のメンバー。わがサンスポのトラ番紅一点の箭内桃子まで「かわいいので私も彼女は好きです」なんていうのだ。それにどこの記者席でも“牢名主”みたいな貫禄の上田雅昭までが「渡辺麻友ちゃんを知りまへんのか…あの“まゆゆ”を…」だと。

 どうやらトラ番たちは無意識にバリアをはっていたと思われる。試合前からそれだけ“弱気”なのだ。あの口も性格も悪いおっさんに『虎ソナ』でヘンなこと書かれんように、カワイ子チャンの話をふろうゼとばかりにほとんど全員がまゆゆを口にしてきたのだ。

 その頃、2軍戦(鳴尾浜)を取材した竹村岳がいよいよウエスタンのVに“王手”をかけた矢野燿大2軍監督の話をシミジミと伝えてきた。

 「五回の3点の取り方について矢野さんは感慨深げに分析しながら『それぞれの選手が臨機応変の攻めをしてくれたョ』とうれしそうでした」

 試合前には球団OBのマートン氏も登場した鳴尾浜。その細かい内容については、このコラムの隣りにある竹村記者の記事でお読みください。

 そしてついに2軍はVに「あと1勝」だ。今日の試合は甲子園で行われるが、勝てば矢野2軍監督が甲子園で胴上げされる…。シニカルなことを書きたくはないが…1軍は神宮で…ついに「優勝」の糸がプツンと不気味な音を立てた。

 この非情な現実をどう受け止めればいいのか。

 そして…メットライフドームでは西武・榎田が強力打線の支えも背に10勝目をあげている…。

 「見る所狭ければ自分の汽車の動くのを知らで、隣の汽車が動くように覚ゆる…」(自分の狭い考えに閉じ籠もって、そのなかで価値判断に頼ることは愚かだ)と指摘したのは1902年のこの9月19日に35歳で逝った正岡子規です。あえてこの子規の言葉を…。

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