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【関西の力】まちづくり(2)京阪「モール」の魅力引き出す 業界初「郊外型」商業施設、楠葉駅新生

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 「長年一緒にやったんやから、これからも頼むわ」「でも売り上げ落ちてませんか。いつまで続けられるか分かりませんよね」。平成14年、京阪電気鉄道くずは再開発準備室の中島政人課長(現京阪流通システムズ常務)は、商店主との交渉に明け暮れた。京阪グループが大阪府枚方市の樟葉駅前で運営する商業施設「KUZUHA MALL(くずはモール)」。てこ入れのためのテナント入れ替えを伴う大幅リニューアル計画は、立案からおよそ10年が過ぎていた。

くずはモールと周辺の主な出来事
くずはモールと周辺の主な出来事

広大な湿地帯開発の中核「くずはモール街」

 テナントの商店主らにとって退去は死活的な問題。「まち」を支えてきた自負もあり、交渉は難航した。

 くずはモールは昭和47年に「くずはモール街」として70店舗(売り場面積1万3千平方メートル)で開業した。京都と大阪の中間にある樟葉駅前の広大な湿地帯を開発する構想の中核。食品や日用品から宝飾品までそろい「まち歩き」も楽しめる郊外型ショッピングモールで、国内の鉄道業界では初の試みだった。

 狙いは当たり、開業から客足は順調に伸びた。しかしバブル経済崩壊で急減速。スーパーや百貨店の出店を規制していた大規模小売店舗法(大店法)の廃止(平成12年)で他社の郊外型大型店が台頭すると、客足は落ちていった。

 「商売を続けたいというテナント側の気持ちにならなくては、モールの運営は成り立たない」

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改革付き添う

 商店主らとの膝詰めの交渉を重ねるうちに中島さんは、各店の「経営改革」に付き添うようになった。

 リニューアルに不安を抱いていた飲食店には、調理機器を一新してフードコートに入ることを提案した。

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