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【関西の力】まちづくり(1)阪急流の住宅、アジア浸透 小林一三のノウハウ生かす「御用聞きでクレーム収集」

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 住宅から商業施設、プロ野球も手がけ、まちづくりを支えてきた関西の私鉄各社。しかし今後、沿線人口が減少するのは確実で、高度成長期のような事業拡大は望めない。各社は海外に展開したり、地域社会により深く関わったり、と「次」を模索。これまで培ってきた知恵と力を生かしている。

海を渡る阪急の技術
海を渡る阪急の技術

安心の日本製

 ベトナム最大の都市、ホーチミン市にある真新しい15階建てのマンション「フローラアンダオ」。祖父と息子の3人で暮らす不動産会社員、ヴ・トィー・トゥ・ハーさん(41)は満足げに話した。

 「住み心地ですか。快適ですよ」

 職場までバイクで10分。周囲の緑地帯は、祖父お気に入りの散歩コースだ。

 「もちろん“日本製”だと知っていました。それが購入のメインの理由です」。アンダオは日本をイメージさせる「桜」の意。ヴさんは、品質に間違いはないと信じている。

▼【関西の力】王国誕生(3)名作「細雪」の舞台 谷崎潤一郎、手塚治虫ら文豪・巨匠育んだ土壌 沿線に根付く

 このマンションは、阪急電鉄の子会社、阪急不動産と西日本鉄道(福岡市)、現地の住宅開発大手ナムロン投資の合弁会社が開発した。阪急にとっては海外初のマンション事業だ。

 居間に寝室が1、2間という間取りで平均販売価格500万~700万円。初めてマンションを買う20~40代、年収100万円程度というベトナムの中間所得層にはぴったりの物件で、500戸は発売から数カ月で完売した。

国民平均27歳

 阪急グループを海外に駆り立てたのは、電鉄沿線人口の減少と市場縮小への危機感だ。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、近畿2府4県の人口は平成22年の2090万人から、32年に2030万人、42年に1904万人に減少するとされる。

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