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【関空不全~台風21号の爪痕(下)】発着制限、国内線のみ…関西3空港の役割再考

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【関空不全~台風21号の爪痕(下)】
発着制限、国内線のみ…関西3空港の役割再考

 経済成長に伴う所得の増加でアジア圏からの海外旅行客が急増。関空の旅客数は23年度の1386万人から、昨年度は2倍以上の2880万人までふくらんだ。旅客数が増え続ければ、いずれ関空で収容し切れなくなる。大阪観光局の溝畑宏局長は「3空港の機能強化への議論は避けられないと思う。現在の3空港(の運営体制)では受け入れは厳しい」と指摘する。

 ただ 神戸、伊丹での国際線の定期運航と増便は簡単ではない。

 伊丹は関空開港に伴い、国際線の定期運航を停止。海外の航空会社の多くは伊丹や神戸に拠点がなく、システムや人員配置、地上支援業務の体制を一から整えるには時間やコストがかかる。なにより、伊丹では空港騒音に苦しむ住民の反対が必至だ。

 「今後、関西3空港の役割分担や運用の見直しをする場合は、地元による新たな合意が必要となる。関西エアの意向も踏まえて、地元による議論が必要だ」。石井啓一国土交通相は11日の記者会見で述べた。

 成田、羽田という2つの国際空港を抱える首都圏と同様に、関西にも複数の国際空港が必要な時代になったのか。訪日外国人客が急増する中で起きた関空の機能不全は、航空行政に課題を突きつけている。

(関空問題取材班)

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