産経WEST

【脳を知る】食の欧米化で増加 頸動脈狭窄症、脂肪物質の沈着で血管内が狭まり血流悪化

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【脳を知る】
食の欧米化で増加 頸動脈狭窄症、脂肪物質の沈着で血管内が狭まり血流悪化

頸動脈が閉塞し、脳血流が途絶えると脳梗塞を起こすので要注意 頸動脈が閉塞し、脳血流が途絶えると脳梗塞を起こすので要注意

 しかしながら、頸動脈狭窄症が進行し、血管内腔が非常に狭くなってしまうと、脳梗塞を予防するためには手術が必要になります。手術は、2つの方法があります。1つは頸動脈を切開し、動脈の内腔にある粥腫を血管壁から切り取る手術です。もう1つは足や手の血管からカテーテル(直径2~3ミリぐらいの細い管)を頸動脈に挿入し、金属でできた小さい網目模様のステントという筒を頸動脈の部分で広げて留置する方法です。

 前者は全身麻酔が必要ですが、後者は大きく切開しなくても済むため、局所麻酔で手術することができ、身体への負担も少なく、当院では後者のステントを使用する方法を行っています。また、この粥腫を詳しく観察して、どのような粥腫が脳梗塞に関与するのかなどの研究も行っています。

 動脈硬化の危険因子である糖尿病や高血圧、脂質異常症、喫煙習慣などを多く持つほど、頸動脈狭窄症の発病率も高くなります。どんな病気も予防が重要です。生活習慣を見直し、頸動脈狭窄症の予防につなげてください。

 (県立医科大学 脳神経外科 講師 八子理恵)

「産経WEST」のランキング