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【脳を知る】食の欧米化で増加 頸動脈狭窄症、脂肪物質の沈着で血管内が狭まり血流悪化

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【脳を知る】
食の欧米化で増加 頸動脈狭窄症、脂肪物質の沈着で血管内が狭まり血流悪化

頸動脈が閉塞し、脳血流が途絶えると脳梗塞を起こすので要注意 頸動脈が閉塞し、脳血流が途絶えると脳梗塞を起こすので要注意

 今年の夏は早期から全国的に猛暑が続き、熱中症による救急搬送が増加しました。地球温暖化や、緑地が減って熱をためやすいアスファルトやコンクリートが増えたことなどによって、以前よりも気温が上昇しているようです。まだしばらく残暑も続くようですので、熱中症対策を継続していきましょう。

 今回は、脳梗塞の原因となる頸動脈狭窄(けいきょうさく)症について話します。頸動脈は、顎の付け根を手で触れるとドクドクと脈を触れることができる血管です。頸動脈は脳や顔面などに血液を供給しています。頸動脈が閉塞(へいそく)し、脳血流が途絶えると脳梗塞を起こします。頸動脈狭窄症は、食の欧米化によって近年増加しています。

 動脈硬化が進行すると、血管壁内に脂肪物質が徐々に沈着し、粥腫(しゅくしゅ)(プラーク)ができます。粥腫は粥(かゆ)状のどろどろとしたもので、動脈硬化の進行とともに粥腫も厚くなり、血管内腔が粥腫によって狭くなります。これが頸動脈狭窄症です。血管内腔が非常に狭くなると、脳血流が悪くなって脳梗塞が起こることがあります。

 また、血管内腔が狭いと血液が通過しにくくなるため、血液がその狭い部分で固まってしまいます。その血液の塊が脳に飛んで脳血管が閉塞したり、頸動脈自体が閉塞したりして、脳梗塞になることもあります。頸動脈狭窄症は、このように進行すると脳梗塞を起こすリスクが非常に高くなります。頸動脈狭窄症の治療は、早期であれば血をサラサラにする薬や脂質を低下させる薬などを内服します。

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