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【夕焼けエッセー 8月月間賞選考経過】玉岡さん「災害通して思い共有」 眉村さん「8月ならではの作品」

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 眉村「どくだみや真昼の闇に白十字」という川端茅舎(ぼうしゃ)の俳句がありますが、どこか暗い気配のするドクダミと、祖母を「魔女」と表現する取り合わせが面白い。

 玉岡惜しいのはドクダミの効能を書いていないことです。それがあれば、医療処置が必要な祖母の現状とつなげられたかも。

 丸橋3人とも推薦しているのが、母親を思って既に亡くなっている妹が来たと告げる「嘘をついてごめんね」ですね。

 玉岡認知症患者とはときに話を合わせ、嘘もつかないといけない。多くの人が身をもって感じていることだと思います。

 眉村人生のスケッチとしてものすごくいい。惜しいのはタイトルです。「ゆーちゃん」だったらこれをイチオシにしました。

 丸橋タイトルが内容の種明かしになっていて、もったいないですね。

 玉岡ラストも「嘘はついたけど悔いはない」とか、もう少しオトナな表現にしてほしかった。多くの方がラストで相手に呼びかけがちですが、自分に返した方がいいです。

 丸橋僕と玉岡さんが選んだ「拝啓 中隊長殿」は、筆者の教育係だった元陸軍大尉を通した戦争のお話でした。

 玉岡ぐっときました。「生き残った者が頑張らんと死んだ者に対して申し訳ない」というのは、今の日本人もさまざまな災害を通して共有している思いではないでしょうか。

 眉村「8月」ならではの作品ですね。

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