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【脱線事故現場に慰霊施設】「残してやれずごめんな」 次男亡くした上田弘志さん、変わる現場225時間撮影

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【脱線事故現場に慰霊施設】
「残してやれずごめんな」 次男亡くした上田弘志さん、変わる現場225時間撮影

工事の記録が残るビデオテープを前に、安全への思いを語る上田弘志さん=神戸市北区 工事の記録が残るビデオテープを前に、安全への思いを語る上田弘志さん=神戸市北区

 ただ、一度だけ撮影中に泣いた。作業員が足場を組むため、ドリルでマンションに穴を開けたときだった。昌毅さんの体が傷つけられているような気がした。涙が堰を切ったように流れ出した。

 マンションは新たにアーチ状の屋根で覆われ、敷地外から現場は見えない。「外から見えなくなれば事故の記憶も忘れ去られる。慰霊碑だけでは、事故の悲惨さは伝わらない」。不安や違和感は今も残るが、安全への願いから、JR西日本に若手の研修資料として動画を提供する予定だ。「より事故を伝えて行く場所にするため、今後はマンションの近くに事故車両を展示するよう訴える」。上田さんはあふれる涙を何度もハンカチでぬぐいながら、昌毅さんに約束した。

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