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JR脱線事故の現場に慰霊施設「祈りの杜」完成

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JR脱線事故の現場に慰霊施設「祈りの杜」完成

マンションそばにある広場で工事が進む映像=平成28年3月(上田弘志さん撮影) マンションそばにある広場で工事が進む映像=平成28年3月(上田弘志さん撮影)

 乗客106人が死亡し562人が重軽傷を負った平成17年のJR福知山線脱線事故で、JR西日本が兵庫県尼崎市の事故現場で整備を進めてきた慰霊施設「祈りの杜(もり)」が完成し14日、公開された。訪れた遺族や負傷者らは事故現場のマンション前に設置された慰霊碑に手を合わせ、祈りをささげた。

 施設の敷地面積は約7500平方メートル。事故当時に電車が衝突した9階建てマンションは4階までの階段状に減築、風雨による劣化を防ぐためアーチ状の屋根を取り付けた。犠牲者への祈りを表現した慰霊碑(高さ約4メートル)のほか、事故概要、「多くの方々にいえることのないお悲しみとお苦しみをもたらしてしまいました」と反省の文言が刻まれた碑、犠牲者の名前を刻んだ名碑も設置された。

 名碑についてJR西は、遺族に対し、名前を刻む▽別の石版に刻んで収納▽名前を刻まない-のいずれかで意向を聞き、作成した。人数の内訳は「お答えできない」としている。

 出入り口近くには地上1階、地下1階建ての建物があり、地下は「追悼の空間」として遺族らから寄せられた犠牲者への手紙や手記を電子掲示板を閲覧できるほか、折り鶴など数点を展示。当時の様子を伝える写真パネルなどがある「事故を伝える空間」と、事故に関連する出版物などを収めた資料室も設けた。1階には休憩スペースもある。

 施設周辺にはカシやシイなどの広葉樹を植樹。社員用の研修棟も設け、事故の教訓と反省を学ぶ研修を実施する予定という。

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