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陶磁器、浮世絵…ローマに眠る日本美術品「ラグーザ・コレクション」里帰り展示を ムソリーニの影で忘れられ…

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陶磁器、浮世絵…ローマに眠る日本美術品「ラグーザ・コレクション」里帰り展示を ムソリーニの影で忘れられ…

 ローマの国立文化文明博物館に、ひっそり眠る大量の日本の美術品がある。収集者は明治期、日本政府にやとわれた彫刻家、ヴィンチェンツォ・ラグーザ(1841~1927年)。そのコレクションを里帰りさせて公開しようと活動しているのが、奈良の古い神職の家の保存活動をしている一般社団法人高畑トラストの代表理事、佐久間信悟さん(36)だ。16日には、奈良県文化会館で来日中の陶器担当の研究者の講演会を開き、その一歩を踏み出す。(正木利和)

多岐にわたる収集

 佐久間さんは多摩美術大学で絵画を学んで海外留学でイタリアに渡り、西洋の日本美術をテーマに研究をしていた5年あまり前にラグーザ・コレクションの存在を知った。

 ラグーザは明治9(1876)年から同15(1882)年まで来日、美術教育機関で日本人に彫刻を教えた。妻の玉(1861~1939年)は日本人で女流画家としても有名だ。

 ラグーザが収集し、持ち帰った美術品は浮世絵や掛け軸などをはじめ、陶磁器、仏具、着物、武具など、多岐にわたり、点数は4200を数える。

 なかでも浮世絵は、豊国(1769~1825年)をはじめ、国貞(1786~1865年)、国芳(1798~1861年)、広重(1797~1858年)といった歌川派の人気絵師の役者絵や美人画など、1000点あまりが残っているそうだ。

 収集品の陶器部門を研究しているアニェーゼ・プドリスさん(40)によると、620点を超える陶磁器にも古伊万里や古鍋島のほか中国の輸入陶器など貴重な品々があるという。

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