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建設ラッシュの京都の至る所に「仮囲い」…景観との調和難しい中、〝秘策〟あり

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建設ラッシュの京都の至る所に「仮囲い」…景観との調和難しい中、〝秘策〟あり

耐震工事中の南座の周りに設置された仮囲いには、江戸時代の絵画が描かれていた=京都市東山区 耐震工事中の南座の周りに設置された仮囲いには、江戸時代の絵画が描かれていた=京都市東山区

 ホテル建設をはじめ、京都市内はあちこちで工事が行われ、現場を囲うおなじみの真っ白な仮囲いも至る所で見受けられる。こうした仮囲いは京都の景観との調和が難しい半面、市の景観条例には違反しない。そんな中、改修工事中の歴史的な建物が、現状に一石を投じる手を打ち出した。(南里咲)

 鴨川にかかる四条大橋東詰めにある歌舞伎劇場、南座(京都市東山区)。昭和4年に完成し、国の登録有形文化財にも指定されている。今年11月の営業再開に向けた耐震改修工事のため、建物は長期間にわたり仮囲いや幕で覆われた。

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 仮囲いには、江戸時代の浮世絵師、歌川貞秀の作品「皇都祇園祭礼四条河原之涼」で、当時の祇園祭や南座のにぎわう様子が情緒豊かに描写された。さらに目を引いたのは、建物の正面を覆った幕。顔見世興行中の南座の外観を描いた、大正から昭和期の日本画家、樋口富麻呂氏の作品が大きく転写してあり、姿が見えない南座の代わりに存在感を示していた。

 こうした囲いや幕は、本来ならば京都市が景観保護のため施行する屋外広告物条例に抵触する可能性もあるが、南座は市と協議し許可を取った上で設置した。

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