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【Sコラム】柔道男子66キロ級の激しい代表争い 丸山城志郎はライバル阿部一二三を越えられるか

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【Sコラム】
柔道男子66キロ級の激しい代表争い 丸山城志郎はライバル阿部一二三を越えられるか

 ここから、はい上がってほしい。そう願わずにはいられなかった。ジャカルタ・アジア大会で柔道男子66キロ級決勝で金メダルを逃した丸山城志郎(じょうしろう)選手(25)=ミキハウス=に対して、だ。

 男子66キロ級で銀メダルを獲得した丸山城志郎=ジャカルタ(共同)  男子66キロ級で銀メダルを獲得した丸山城志郎=ジャカルタ(共同)

開始50秒で一本負け

 決勝は2016年リオデジャネイロ五輪銀メダリストで韓国の安(アン)バウル選手との対戦。5月の国際大会では勝った相手だが、開始50秒で一瞬の隙を突かれ、背負い投げで一本負けを喫した。試合後の取材エリア。悔しさを隠しきれず、「詰めの甘さが出た。今は何も考えられない」と力なく言葉をつないだ。無念さが痛いほど伝わり、質問を続けるのもはばかられるほど重い空気が流れた。

 日本は今大会、今月下旬開催の世界選手権(バクー)代表から外れた男女の選手が出場した。丸山選手は現状、同選手権66キロ級代表で昨年の世界王者、阿部一二三(ひふみ)(日体大)選手に次ぐ“2番手”。阿部選手を追い抜いて2年後の東京五輪代表を勝ち取るためにも、金メダルを取って全日本男子の井上康生(こうせい)監督にアピールしなければいけない立場だった。

 本番2カ月前の6月下旬、丸山選手の母校で練習拠点でもある天理大(奈良)で約1時間、話を聞く機会に恵まれた。小学生時代、宮崎県の実家で柔道教室を開いていた父に基礎を教わったこと、大学2年の試合中に左膝の前十字靱帯(じんたい)を断裂し、目標だったリオ五輪出場への道を閉ざされたこと。そして、やはり阿部選手の存在。「東京五輪に出るには避けて通れない相手です」。柔和な表情の中にある強い決意。ぜひ結果を残してほしい-。会話を重ねるうち、そんな感情が自然と芽生えた。

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