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【高見国生の認知症だより(38)】スマホをめぐる困りごと 母が頻繁に電話かけてくる理由

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 携帯電話やスマートフォンを持つ高齢者が認知症になることもあります。そうすると家族にとってさまざまな困り事が起こります。

 A子さん、80歳、夫と二人暮らし。今年4月にアルツハイマー病と診断され、デイサービスを利用中です。最近、頻繁に娘さんに電話をかけてくるようになりました。10分間に10回もかかってきたこともあります。

京都府立医科大神経内科の講座で認知症の女性(83)が取り組んだ「重なる不思議な形」。透明板の間にカラーインクを挟み込むことで生まれる、不思議な形と色の透明感を楽しんだ(「京都<臨床美術>をすすめるネットワーク」提供)
京都府立医科大神経内科の講座で認知症の女性(83)が取り組んだ「重なる不思議な形」。透明板の間にカラーインクを挟み込むことで生まれる、不思議な形と色の透明感を楽しんだ(「京都<臨床美術>をすすめるネットワーク」提供)

 用件は、「買い物に連れて行って」とか「銀行へ行ってきて」などとたわいもないことばかり。娘さんにすれば、週2回も実家に行って何かと世話をしているのだから、その時に言ってよとイライラするそうで、「神経がおかしくなりそう」と言います。

 ところで、A子さんはなぜ頻繁に電話をかけるようになったのでしょうか。認知症の人は何か気になることがあると、どんどん不安が膨らむようで、そのために信頼できる人に電話をするのですが、かけたことを忘れるのでまたかけるの繰り返しになります。

 しかし、A子さんに「かけないで」と言っても聞いてもらえないでしょうし、携帯電話を取り上げるのもよくありません。

 この場合は、娘さんのスマートフォンをマナーモードにして電話に気づかないようにし、イライラすることを防ぐ。そのうえで、娘さんが都合の良い時に、「さっきの電話の用事は何?」とこちらから電話をかけてあげるという方法をとります。

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