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島根・普源田砦跡から郭や堀切など見つかる…三隅氏が益田氏の侵入防ぐ

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島根・普源田砦跡から郭や堀切など見つかる…三隅氏が益田氏の侵入防ぐ

普源田砦跡の郭で見つかった竪穴建物跡(島根県提供) 普源田砦跡の郭で見つかった竪穴建物跡(島根県提供)

 戦国時代の山城跡「普源田砦跡」(島根県浜田市三隅町)から堀切や竪穴建物跡などの遺構が見つかり、同県埋蔵文化財調査センターが12日、発表した。同時代の山城跡を全面調査した例はほとんどなく、当時の山城跡で竪穴建物が確認されたのは県内では初めて。

 普源田砦跡は、同県が平成6年度に実施した山城跡調査で存在を確認していた。山陰道・三隅益田道路の建設に伴い、同センターが一帯の尾根約6900平方メートルを発掘調査。この結果、尾根を平坦(へいたん)に削った郭(くるわ)とみられる部分が2カ所、敵の侵攻を防ぐため尾根筋を切り込んだ「堀切」と呼ばれる空堀が2本見つかった。尾根の一部は掘削せずに土塁として残していた。

 郭からは建物跡が複数検出され、うち1つは竪穴建物とみられる。出土遺物などから、普源田砦は1500年代前半まで機能していたと考えられる。

 当時、県西部では益田氏と三隅氏が勢力争いを展開。普源田砦は、高城に本拠を構える三隅氏の支城的な役割を果たしていたとされる。一帯はその後、益田氏が支配することになるが、センターでは、普源田砦が益田氏の侵攻に対する防御の最前線基地だったとみており、「戦国時代の当地の様子をひもとく貴重な遺構」と評価している。

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