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【虎番疾風録(24)】御大・西本「勇退」の大騒動…「一旦、口に出したことは絶対に曲げない」

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【虎番疾風録(24)】
御大・西本「勇退」の大騒動…「一旦、口に出したことは絶対に曲げない」

 さらに、近鉄の選手やフロントに対する不満があった。戦力的にみても踏ん張れるところで踏ん張り切れない選手たち。これまでなら一喝すればいうことを聞いた選手たちも、最近では陰で舌を出しているという。そして大砲マニエルの一方的な放出-などが、西本監督が情熱を失った原因とされた。

 もちろん球団は必死になって慰留に努めた。時期も悪かった。近鉄グループの総帥である佐伯勇オーナー(電鉄本社会長)は当時、大阪商工会議所の会頭を務めていた。年に1度、米国シカゴで行われるシカゴ商工会議所との会合に出席するため渡米中。帰国は9月30日の予定だった。オーナーの帰国を待って、近鉄グループを挙げて引き留める-が大方針だった。

 「無理やな。西本さんは一旦、口に出したことは絶対に曲げない。たとえ、佐伯さんが出てきても西本さんは辞める。そういう人なんや」。昭和37年、西本が阪急の1軍コーチになったときからの付き合いという「殿」こと平本先輩は断言した。そして、こう指示を出した。

 「問題は西本さんが後任に誰を推してるか。それと、阪神の動きや。中西さんの後任候補に挙げるのかどうか。ワシとしては、西本さんを獲りに行って欲しいんやがなぁ」

 <その通りや>「殿」のひと言で編集局は盛り上がった。(敬称略)

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