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クボタ、検査データを書き替え 鋼板製造器の部品、85社に納入

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クボタ、検査データを書き替え 鋼板製造器の部品、85社に納入

 クボタは12日、鋼板の製造機に使われる合金製の部品について、硬度や成分配合の検査データを書き換える不正があったと発表した。納入先に提出する検査成績書に、求められた仕様の範囲とする虚偽の数値を記載していた。同社は詳細な調査を外部の弁護士に依頼。2カ月後をめどに結果をまとめ報告する。

 木(き)股(また)昌俊社長が大阪市内で記者会見し、「多大なる心配と迷惑をおかけし、心からおわび申し上げます」と陳謝した。

 同社によると、不正があったのは、鋼板を薄く伸ばす「圧延用ロール」という部品。取引がある国内外鉄鋼メーカー99社のうち85社に不正品が納入されていた。11日までに48社に説明し、摩耗が早いなど不具合の報告はないという。

 7月25日に社員から内部通報者制度を通じ「数値の書き換えがあった」と報告があり、社内調査を実施。平成25年10月から今年7月までの出荷分で2万1035本のうち書き換えが硬度で3512本、成分配合で121本を確認。また、765本では検査成績書に添付する写真を、同じ素材を撮影した別の写真に差し替えていた。

 圧延用ロールは阪神工場尼崎事業所(兵庫県尼崎市)で製造され、平成29年12月期の売上高は44億円、同社推定でシェアは国内35%、海外1%という。

 国内製造業をめぐっては昨年秋から神戸製鋼所、三菱マテリアルなどデータ改(かい)竄(ざん)が相次いで明らかになり、クボタでは抜き打ちの検査など監査態勢を強化していた。すでに抜き打ち検査を実施した農機や建機について、木股社長は「現時点では不適切行為はない」と説明した。

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