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【台風21号】「客が7割減った…」関空復旧遅れで奈良のインバウンド激減、農業被害は1億6900万円

普段は観光客でにぎわう東大寺南大門前も、人通りが少なくなっていた=11日午後、奈良市
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 各地に大きな被害をもたらした台風21号から11日で1週間がたった。けが人や住宅の一部損壊以外にも、奈良県では強風による農作物被害や、関西国際空港の浸水による観光への影響が広がっている。秋の収穫や行楽シーズンを前に、農家や県経済への影響は必至で、不安の声が上がっている。

ナシなど大量落果

 「収穫が始まり、これからという時期だったのに。強風でばらばらと落ちたナシの実を見るのは情けなかった」。大淀町果樹組合(42戸)の中殿寛組合長(66)は悔しそうな表情を浮かべた。

 県によると、台風21号による農業被害は6日現在のまとめで、約1億6900万円に上る。うち農作物被害は約1億1600万円で、大半が同町のナシや、五條市や下市町のカキだった。

 中殿さんによると、「二十世紀梨」や「豊水」が収穫期を迎えていたが、多くの果樹園で3割程度の落果被害が確認されたという。暴風ネットも役に立たず、実が大きく落ちやすいとされる豊水では、5割がだめになった農家もあった。

 カキの産地、五條市西吉野町でも出荷直前の「刀根早生(とねわせ)」の実が枝ごと折れて落ちたり、11月から収穫予定の「富有柿」の葉が強風でちぎれたりしているのが多数確認された。JAならけん西吉野柿部会(272戸)の北田哲也部会長(51)は、「傷ついた実は贈答用にできないので、加工品などにするしかない」と肩を落とした。

 果樹園以外でも、県内各地で200棟以上のビニールハウスが破損し、ホウレンソウなどの野菜が被害を受けた。県は「これだけ全県的な被害は珍しい。農家に対しては何らかの支援策を検討する」としている。

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