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【虎番疾風録(23)】“中継ぎ監督”関根潤三 私欲なく心優しく…虎番記者ら、一瞬でファンに

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 当時、ヤクルトには59年オフに阪神を退団した安藤統男元監督が、作戦コーチで入閣していた。対戦前の移動日練習。東京・神宮球場近くのグラウンドで、虎番記者たちは久しぶりに安藤コーチを取り囲んだ。懐かしい話に花が咲いた。ふと視線を他に向けると、関根監督がこちらを見ながら右に左にウロウロ、ウロウロ。視線が合うとニッコリ微笑みながら、こちらに歩み寄ってきた。

 「みなさん、お話し中、申し訳ないが、そろそろ安ちゃんを連れて行っていいかな? コーチ会議が始まるんだよ」

 「えっ、もうそんな時間ですか。監督、すみません。つい、話し込んじゃって。じゃあ、みんなも頑張れよ」と球場へ引き揚げていった安藤を見送ると、関根監督がまた口を開いた。

 「申し訳ないね。君たちの大事な元監督をコーチに引っ張っちゃって。今のヤクルトには、安ちゃんがどうしても必要だったんだ。ちゃんとお返しするからね」

 その場にいた虎番記者たちはみな、“関根ファン”になっていた。

(敬称略)

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