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【西日本豪雨】金田一耕助ファン集まれ―横溝正史が疎開した倉敷・真備、被災にめげず今秋もイベント実施検討

金田一耕助などにふんして横溝作品の原点の場を巡るファンら(昨年11月)=倉敷市
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 西日本豪雨で甚大な被害があった岡山県倉敷市真備町地区の人気イベント「1000人の金田一耕助」が、「復興への弾みに」という地元の意向や金田一ファンらの後押しで今秋も実施に向けて動き出そうとしている。シリーズを生んだ推理作家、横溝正史(1902~81年)の疎開先の晩秋の行事として親しまれながらも、災害の影響で開催が危ぶまれていた。

 市は金田一関連イベントで210万円を年度当初に予算化。うち「1000人-」の今年の開催の是非は運営協力する「岡田地区まちづくり推進協議会」などの動向が鍵だった。

 同協議会では9日に会議。今年の開催に関し「反対の声は出なかった。金田一関連の寄付金も全国から集まっており、その期待に応えるべきと考えた」と黒瀬正典会長(65)。

 真備町岡田には、終戦前後に横溝が疎開し、「名探偵 金田一耕助」を生み出した。

 「1000人-」は平成21年から毎年11月下旬に開催。JR清音駅(総社市)から旧疎開宅「横溝正史疎開宅」の約7キロを金田一やシリーズ内の登場人物にふんして歩く行事で、昨年は最多の115人が参加した。旧疎開宅は豪雨の際も浸水を免れたが、「1000人-」で懇親会に使用されていた真備公民館岡田分館は天井近くまで浸水し、当面は使用不可。寸劇用の道具類も損壊した。

 しかし、地元出身で、熱烈な金田一ファンの川崎修さん(39)がツイッターを通じ「名探偵のふるさと募金」活動を展開。川崎さんによると「約560人から250万円近くが寄せられた。失われた分館の備品購入などに充てたい」と感謝。黒瀬会長も「ファン同士が年に1度交流できる場」と開催に前向きだ。

 倉敷市観光課は「岡田地区を除く他の沿線住民の方の感情面などを把握したうえで、10月初めには正式に開催の有無を決めたい」としている。

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