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【衝撃事件の核心】インバウンドで注目の大阪・西成の簡易宿泊所、覚醒剤密売の拠点に

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【衝撃事件の核心】
インバウンドで注目の大阪・西成の簡易宿泊所、覚醒剤密売の拠点に

簡易宿泊所が立ち並ぶ大阪市西成区のあいりん地区 簡易宿泊所が立ち並ぶ大阪市西成区のあいりん地区

 覚醒剤の密売拠点は、警察署からわずか50メートルの距離にあった。大阪・西成区の簡易宿泊所(簡宿)で覚醒剤を売ったとして、大阪府警が8月までに無職の男2人を摘発した。日雇い労働者が集う西成の「あいりん地区」ではかつて、路上での違法薬物の密売が横行していたことから、府警が徹底的な浄化作戦を展開。取引は鎮静化したとみられていたが、訪日外国人客が利用することで注目を集めるようになってきた簡宿で、密売が続けられていたことが明らかになった。地元住民は「いつまでもイメージが改善しない。普通に暮らしたい人もいるのに」と憤慨する。

一目で分かる「おかしなヤツ」

 「あの簡宿にシャブ(覚醒剤)の売人や客が集まってるんちゃうか」。あいりん地区の住民らの間では数カ月前から、ある簡宿が話題に上っていた。

 この町に住んで約20年という男性(65)は、「服装にしても、自転車の乗り方一つにしても、おかしなヤツは見ただけで分かるんや」と断言する。

 さまざまな事情を抱えた人が、日々の職を求めて集まる土地柄だ。互いのことは詮索しないのが暗黙のルールだが、実は小さな変化や違和感にも敏感という。

 府警は4月、別の覚せい剤取締法違反事件で逮捕した容疑者の供述などから「あいりん地区の一角に、不審な動きをするやくざ風の男が立っている」との情報をキャッチした。

 この男は毎日午後、路上で客と思われる人物に声をかけていたが、短い言葉を交わすとすぐに距離を置き、男は携帯でどこかに電話をかけていた。その間に客は地元で噂になっていた「あの簡宿」に入り、数分で出て行くという奇妙な動きがみられたのだった。

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