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【紀伊半島豪雨7年・奈良】“いのちの道”整備進む 国道168号「五條新宮道路」

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【紀伊半島豪雨7年・奈良】
“いのちの道”整備進む 国道168号「五條新宮道路」

来年度の全線開通を目指し、整備が進む十津川道路=奈良県十津川村 来年度の全線開通を目指し、整備が進む十津川道路=奈良県十津川村

 奈良県南部で暮らす住民の生活と安全を守る“いのちの道”の整備が着々と進んでいる。紀伊半島を南北に縦断する「国道168号五條新宮道路」(全長約130キロ)だ。平成23(2011)年9月の紀伊半島豪雨で橋が崩落するなどの被害を乗り越え、被災地を迂回(うかい)する辻堂(つじどう)バイパス(4・1キロ)が今春完成。国と県は一刻も早い全線開通を目指している。(野崎貴宮)

 同県五條市大塔(おおとう)町辻堂地区。紀伊半島豪雨では大量の土砂が流れ込み、国道は通行不能になった。それから6年半。新宮川を挟み、対岸に辻堂バイパス(2車線)が全線開通したのは今年3月のことだ。総工費279億円、開始から18年もかかった大事業だった。

 もともとの国道は1車線で道幅が狭く、大型車がすれ違えない場所もあった。同地区で食品加工業を営む渡辺健市さん(86)は「バイパスが完成したことで、五條や新宮方面への時間が短縮される。地域の活性化につながると思う」と歓迎する。

     

 五條新宮道路は、時速約60キロでの走行を可能にする地域高規格道路で、6年に計画決定した。五條市と和歌山県新宮市を結ぶ国道168号を改良して整備されている。

 このうち十津川道路(奈良県十津川村、6・0キロ)は23年に4・3キロが部分開通。来年度には全線開通する予定だ。阪本工区(五條市)でも工事が始まり、新天辻工区(同)▽長殿(ながとの)道路(十津川村)▽宇宮原(うぐはら)工区(同)▽風屋川津工区(同)でも調査が進んでいる。

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