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【紀伊半島豪雨7年・奈良】「復興のシンボルに」野迫川と五條 廃校を再活用

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【紀伊半島豪雨7年・奈良】
「復興のシンボルに」野迫川と五條 廃校を再活用

旧北股小学校の校舎。災害について学ぶ施設として生まれ変わる=奈良県野迫川村 旧北股小学校の校舎。災害について学ぶ施設として生まれ変わる=奈良県野迫川村

 自身も北股の住民で、避難所での生活を経験した角谷喜一郎村長(61)は「みんなで守ってきた北股小学校が生まれ変われば、北股の人たちの気持ちも切り替えられると思う」と話す。中本さんも「災害の発生から復旧、復興に至る過程を学んでほしい。北股の人間として豪雨災害を記憶に残し、後世に伝えていくつもり」と来年度の完成を心待ちにしている。

    

 16年9月に竣工(しゅんこう)した旧五條市立大塔小中学校は、紀伊半島豪雨で11人の死者・行方不明者を出した同市大塔町にある。

 付近で大規模な山腹崩壊が発生したのは、23年9月4日朝のことだった。プールの管理棟が流され、川に面した敷地の一部も崩れた。同校の児童、生徒は被災して以降、近隣の小学校、中学校の校舎を間借り。大塔小中学校の統合校舎はその後、一度も使用されることなく、同校は26年4月に休校、今年3月末で廃校となった。

 五條市はすかさず地元住民と協議し、要望や意見を集約した上で活用方法の検討に着手。高齢化が進む地域のために校舎を役立てようと、高齢者と障害者のための施設として再生する方向で一致した。

 太田好紀市長は「校舎を負の遺産にせず、有効活用したい。高齢者と障害者がコラボし、生きがいを感じられるような施設にしていければ」と話している。

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