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【台風21号】「お風呂に入りたい…」和歌山で今も続く停電 完全復旧は見通せず

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【台風21号】
「お風呂に入りたい…」和歌山で今も続く停電 完全復旧は見通せず

台風21号の強風による影響で折れ曲がった歩行者用の信号機。被害から1週間が経過したが、和歌山県内では山間部を中心に停電が続いている=4日、和歌山県那智勝浦町 台風21号の強風による影響で折れ曲がった歩行者用の信号機。被害から1週間が経過したが、和歌山県内では山間部を中心に停電が続いている=4日、和歌山県那智勝浦町

 停電戸数が一時24万戸を超えた和歌山県では、台風21号の被害から1週間が経過した11日も山間部を中心に停電が続く。倒木や崩落した土砂が道をふさぎ、作業員が容易に近づけない場所もあり、完全復旧は見通せていない。入浴ができないなど日常生活にも支障が出ており、住民には不安が広がっている。

 「もう1週間もお風呂に入れていない。ぬれたタオルで体をふくのが精いっぱいだ」。有田川町楠本の無職、上畑績(いさお)さん(91)は11日朝、疲れ切った表情でこう話した。洗濯もできず、冷蔵庫の野菜や肉は全て腐ってしまったという。上畑さんは「こんなに停電が続くのは初めて。すぐにでも電気が復旧するのを願っている」と話す。

 関西電力和歌山支社によると、和歌山県内では11日午前になっても5千戸近くで停電が続く。山間部が多い有田川町や紀美野町に停電は集中しており、有田川町役場には復旧の見通しを尋ねる電話が相次いでいる。町の担当者は「ここまでの長期的な停電になるとは予想外だった。住民の不安は大きい」と頭を抱えた。

 観光施設にも影響が出ている。近畿有数の規模を誇る観光ブドウ園「紀州有田巨峰村」(有田川町川口)は10日まで停電が続き、電話での予約が受けられないなど業務に支障を来した。吉田貴洋観光部長(40)は「台風の影響で多くのブドウが実を落としてしまった上、客足も遠のいた」と嘆く。

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