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【関西の議論】「アップサイクル」って何? デザイン力で古着やごみから新しいものを

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【関西の議論】
「アップサイクル」って何? デザイン力で古着やごみから新しいものを

アップサイクルをテーマにしたイベントで、廃材でおもちゃを作る子供ら=大阪市浪速区のソルトバレー アップサイクルをテーマにしたイベントで、廃材でおもちゃを作る子供ら=大阪市浪速区のソルトバレー

 特にデザインが重要な役割を果たしており、海外ではファッションや生活雑貨を扱う企業が大きな成功を収めている。スイスの「フライターグ」は、トラックの幌布(ほろぬの)、自動車のシートベルト、自転車のチューブなどを活用して実用的でデザイン性が高いバッグを開発し、世界的なブランドに成長した。

 この考え方は10年ほど前に日本にも入ってきたが、一般的にはまだ浸透していない。

 中山さんは「アップサイクルは手間がかかるため、どうしても商品が割高になってしまう。大阪の人は『安くていいもの』が大好き。環境に良いとはわかっていても、なかなかアップサイクルの商品は買う行動につながらない」と課題を指摘する。

 梅林さんも「アップサイクルは、大量生産とは真逆のやり方。手間がかかる分、どうしても価格は高くなる」と話す。そのうえで、「国連が掲げる持続可能な開発目標に関心が高まるなど、社会やファッション業界も少しずつ変わってきている。そのなかで、アップサイクルも徐々に広まっていくのではないか」と期待を寄せる。

 実は、「アップサイクルってなんなん?」というイベントが行われた3階建てのビル「ソルトバレー」もアップサイクルで生まれ変わった建物。防犯カメラなどの施工会社「コムプランニング」(大阪市浪速区)が同市中央区から本社移転をした際に、廃屋となっていた隣接民家も含めて購入。廃材などを活用してギャラリーやキッチンなどコミュニティーをつくりだす空間にしたという。

 中山さんは「これからも、どうすればアップサイクルに関心を持ってもらえるか模索したい」と意気込んでいる。

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