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【関西の力】王国誕生(1)宝塚歌劇場、甲子園球場…まちづくりは私鉄が原動力 今に続く経営モデル

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【関西の力】
王国誕生(1)宝塚歌劇場、甲子園球場…まちづくりは私鉄が原動力 今に続く経営モデル

 原教授によると、関東の場合、私鉄は官設鉄道の支線としての性格が強かったといい、私鉄のターミナルはJRに寄り添うような、従属的な構造になっているが、関西は国鉄に対抗し、競い合うようにして成長してきた。各社のターミナルがその象徴のひとつ。私鉄各社はそれぞれ対抗するように巨大なターミナルビルを構えている。

 阪急は梅田駅に、日本初のターミナルデパートを開業。地下にある阪神梅田駅も完成当時、「地底の宮殿」と例えられたという。近鉄は上本町、京阪は京橋、南海は難波駅に拠点を構え、それぞれ存在感を示す。関西の私鉄はそれぞれ、拠点ターミナルを起点として、沿線のまちづくりを進めていったのだ。

日本の都市形成のモデル

 「私鉄王国」とも呼ばれてきた関西では、各社が熾烈(しれつ)な競争を繰り広げ、それぞれに存在感を発揮してきた。単なる鉄道事業にとどまらず、日本の都市形成のモデルにもなったのも特徴だ。首都・東京に比べると、国による都市整備は十分ではなかったが、各社は「官からの自立」を目指し、鉄道を軸としたまちづくりを進めていった。

(平成29年3月13日夕刊1面掲載 年齢や肩書き、呼称は当時)

 伝統、文化、医学、農業、エンターテインメント、スポーツ…。関西には世界に誇れる魅力あるコンテンツがあふれている。現状の停滞を打破し、突破できる「力」とは何か。この連載では、さまざまなジャンル、切り口で「関西の力」を探る。

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