PR

産経WEST 産経WEST

【この本おもろっ】デパ地下ブームを牽引した人物のノンフィクション『日本一の「デパ地下」を作った男』

Messenger

■非日常の世界演出

 そんな逆風をはね返し、社員に「おいしい物を集めよ」と号令をかけたほか、自らも全国を食べ歩いて出店を依頼。夜店や屋台の高揚感をヒントに、パティシエの実演販売やマグロの解体ショーなど、地下食品売り場を舞台に非日常の世界を演出した。

 改革は成果を上げ、社長を退任する17年には売り上げの約4割を食品が占め、いつしか「デパ地下ナンバーワン百貨店」と呼ばれるようになっていた。

 タレントの浜村淳さんは「これまで軽視されていた地下食品売り場を華やかなテーマパークにした」と評価する。

 さらに、台湾での百貨店づくりや、経営不振に陥った地方の百貨店の再生にも手腕を発揮。そんな三枝さんだが、実は社長になる前から戦うサラリーマンだったという。

 若手の頃、理不尽な処遇をした役員に対し、自らの「首」をかけて謝罪させたり、服売り場の課長時代には、自社に不利な取引を要求した大手メーカーの全商品を売り場から締め出すことで逆に優位に立ったり。思い切りの良さと勝負勘の良さも痛快だ。

 著者の巽尚之さんは「三枝さんの逆転の発想と、豪胆でハードボイルドな人生の系譜は、仕事に励むサラリーマンに、勇気とヒントを与えてくれます」と話す。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ