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岡山・倉敷の被災家財から江戸時代の著名女流画家の屏風絵 広島の博物館に寄贈

平田玉蘊の屏風を寄贈した若林泰典さん(左)、久仁子さん(左から2人目)と、仲介した豊池勇さん=広島県立歴史博物館
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 西日本豪雨で被災した岡山県倉敷市真備町の元会社員が、自宅の解体にあたって処分しようとした家財の中から、江戸時代後期に尾道で活躍した女流画家、平田玉蘊(ぎょくおん)(「ぎょくうん」とも読む、1787~1855年)の作品を見つけ、広島県立歴史博物館(福山市)に寄贈した。

 寄贈者は、自宅が床上130センチの浸水被害を受けて解体を余儀なくされ、倉敷市玉島の被災者向け借り上げ住宅で避難生活を送っている若林泰典さん(68)。不要な家財を廃棄処分するため整理していて、「玉蘊」の落款がある屏風(びょうぶ)絵を見つけた。

 処分品の相談を受けた岡山県笠岡市の古美術商、豊池勇さん(69)が、玉蘊に詳しい県立歴史博物館に受け入れることができるかを打診。調査の結果、玉蘊の真筆と判明したことから、同博物館への寄贈を若林さんに助言したという。

 屏風は、6面をつなげた縦177センチ、横370センチのサイズが、2つ1組になった「六曲一双」。12面それぞれに、縦131センチ、横53センチの彩色された墨絵が貼り付けられている。絵柄は、1月が正月飾り、2月が初午(はつうま)というように江戸時代の庶民が親しんだ行事を、月ごとに描いている。

 6日に行われた贈呈式のため、妻の久仁子さん(67)と、豊池さんとともに同博物館を訪れた若林さんは「被災した自宅は昭和初期に祖父が建てたもので、屏風もそのころ手に入れたのではないか。現状で維持管理は難しいと判断し、大切に保存して多くの人に見てもらえるよう寄贈することにした」と話した。

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