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女性宛て芭蕉の手紙 兵庫・伊丹で来月公開、平仮名多用などの特徴

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女性宛て芭蕉の手紙 兵庫・伊丹で来月公開、平仮名多用などの特徴

 兵庫県伊丹市の博物館「柿衞文庫」は6日、江戸時代の俳人、松尾芭蕉(1644~94年)が女性の弟子、智月に宛てた直筆の新たな手紙が京都市内の個人宅で見つかったと発表した。「めでたくかしく」という柔らかい言葉遣いや、平仮名を多用するなど、女性宛ての手紙の特徴が現れているという。

発見された松尾芭蕉が門弟の女性に宛てた書簡=兵庫県伊丹市の柿衛文庫 発見された松尾芭蕉が門弟の女性に宛てた書簡=兵庫県伊丹市の柿衛文庫

 同文庫によると、芭蕉の書簡はすでに約200通が見つかっているが、女性宛ては8通のみ。智月宛ては今回で6通目という。

 手紙は元禄6(1693)年6月22日付で、江戸に滞在中の芭蕉が近江(現滋賀県)にいる智月に宛てたもの。手紙には、「ことしはことのほかあつく御ざ候て、はら心あしく」と暑さによる持病の腹痛を相談。さらに、「近年の内(中略)御めにかかり申すべく候」「いづれも御こころへ下さるべく候」と、近く智月に会いに近江へ行くことや周囲の人にも気遣う言葉がつづられていた。

 堀信夫神戸大名誉教授は「智月宛ての手紙の中では最も分量が多い。芭蕉の日常生活まで書き込まれ、密度も濃い」と評した。

 手紙は10月6日~11月11日に同文庫の特別展で展示される。

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