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【高見国生の認知症だより(33)】今より介護が大変になったら…「本人の幸せ」を考えよう

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 在宅で介護している家族がいつも心に引っかかっているのは、もっと介護が大変になったらどうしよう-ということです。最近、認知症の人が入居できる施設サービスは、特別養護老人ホームだけでなく、グループホーム、介護老人保健施設、サービス付き高齢者向け住宅、介護付有料老人ホームなど、昔と比べ種類も数も増えています。しかし、家族の気持ちを悩ませるのは「施設に預けることは家族の務めを果たさないことではないか」ということです。

京都府立医科大神経内科の講座で認知症の女性(85)が取り組んだ「たまねぎ」。石粉粘土で皮が重なるように造形し、薄い和紙を貼り色彩を楽しみながら、筋なども表現した(「京都<臨床美術>をすすめるネットワーク」提供)
京都府立医科大神経内科の講座で認知症の女性(85)が取り組んだ「たまねぎ」。石粉粘土で皮が重なるように造形し、薄い和紙を貼り色彩を楽しみながら、筋なども表現した(「京都<臨床美術>をすすめるネットワーク」提供)

 T子さん(66)もその一人です。父(91)は左半身まひで要介護5。月~水曜日はデイサービス、木~土曜日は2泊3日のショートステイを利用しています。母(90)は認知症がある要介護2で、週2回のデイサービス利用です。

 T子さんは20年ほど前に夫が死去し、2人の子供もすでに独立、今は両親の家の隣で一人暮らしです。ところが最近、父親にも認知症が出始めたようで、大声を出すようになり、介護が大変になってきたといいます。

 「これ以上大変になったら私一人ではとても世話ができない」と思うものの、かといって、施設に預けることは家族の責任放棄のようで二の足を踏むと言います。この両方の思いがいつも堂々巡りをしているそうです。

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