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【虎番疾風録(19)】火花散らした「2大派閥」、前代未聞の排斥騒動へ

阪神で一大派閥を築いた主砲の藤村
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 どちらが早く「第2次政権」を迎えるのか-。辞任を表明した中西太の後任問題をめぐって、阪神OBの間から再び吉田義男と村山実を推す声が起こった。その2つのグループをOB会の「吉田派」と「村山派」である-と、ずっと思っていた。ところが、あるOBによると、そんな派閥は今までに一度も存在していないという。

 〈そんなアホな。これほどライバル関係にあった2人やのに?〉

 古い話になる。昭和10年12月に株式会社、大阪野球倶楽部として創立された「大阪タイガース」。以来、「派閥」といえるものは、初代ミスター・タイガースと呼ばれ「物干し竿(ざお)」のようなバットでポカスカとホームランを打ちまくった藤村富美男を“親分”とする「藤村派」と、それに対抗する反藤村派。大阪タイガースの初代主将、2リーグ分裂後に監督に就任し、戦力のがた落ちとなったチームを個人資産をなげうって、再建に努めた松木謙治郎を担いだ「松木派」の2派だけ。この両派はことごとくぶつかったという。

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