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【銀幕裏の声】奨励会退会の経験持つ映画監督が描く棋士の世界、藤井七段の存在が後押し

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 だが、約8年前、一冊の本が豊田監督の心を動かした。瀬川五段の自伝を読み、映画化を決意。すぐに1稿目の脚本を書き上げた。

 「もう一度、将棋を指したい…。そう思わせてくれた初めての本でした」と豊田監督は言う。「奨励会を辞めたときの思いなど、瀬川五段の心情と重なるところが多かった」ことが、その理由だ。

■同時期にプロ棋士目指す

 将棋の映画を撮るつもりはなかった-と豊田監督は言ったが、「将棋の映画は見たいと思っていた」と明かす。

 29歳で亡くなった村山聖九段の役を演じるため、松山ケンイチが体重を約20キロ増やして役作りした「聖の青春」(平成28年)、神木隆之介主演の「3月のライオン」(前・後編、29年)など、将棋をテーマにした映画が近年、相次いで公開された。

 奨励会出身の豊田監督に、これらの「将棋映画」を見た感想を聞いてみると、見方はやはり独特だった。

 「気になったのは、棋士役の俳優たちの将棋を指す手つき。村山を演じた松山さんの手つきは素晴らしかった」

 実は、村山と一学年上の豊田監督は、ともに関西奨励会で同時期にプロを目指し、切磋琢磨(せっさたくま)していた仲間。また、瀬川五段も豊田監督の1歳下で東京の奨励会に通っていた。同時期にプロ棋士を目指していた仲間なのだ。

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