PR

産経WEST 産経WEST

世界遺産・潜伏キリシタン集落「廃絶痕跡」を航空レーザー調査へ 長崎県など、2020年までに報告書

Messenger
五島列島・野崎島にある旧野首教会。集落の家屋や畑は失われ、石垣だけが残る=長崎県小値賀町
五島列島・野崎島にある旧野首教会。集落の家屋や畑は失われ、石垣だけが残る=長崎県小値賀町

 巡礼手帳を発行したNPO法人、長崎巡礼センターの入口仁志事務局長は「禁教期から解禁後にかけて、集落ごとに信仰のかたちは異なる。できればすべて訪ねて、多様な祈りを感じてほしい」と話す。

 潜伏キリシタンの文化を研究している高祖(こうそ)敏明・上智大特任教授(キリスト教文化史)は「潜伏キリシタンは信仰がわからないよう離島などで暮らしてきた。過疎の集落や人が常駐しない教会もあり、継承が難しくなることを心配している。世界遺産登録を機に、特定の宗教の歴史というだけでなく、地元の生活に根ざした文化として、教会関係者と住民、企業、行政が協働して継承していくべきだ」と話している。

 世界遺産条約は「人類全体のための世界の遺産」を保護、保存することが目的で、登録後も6年ごとのモニタリングの結果、景観が損なわれていれば、登録を抹消されることもある。地元を支える観光の仕組みづくりが急務だ。

 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産 江戸幕府がキリスト教を禁じ、明治政府が禁教を解くまでの2世紀以上にわたり、ひそかにキリスト教の信仰を守り続けた人々を「潜伏キリシタン」と呼ぶ。宣教師不在のなかで、神道や仏教など日本の伝統的宗教や一般社会と関わりながら、信仰を実践するために独自の対象を拝んだり、移住するなど独特な宗教的伝統を物語る12の資産が世界文化遺産に登録された。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ